2017-08

新国立競技場問題 ②ザハ案

新国立競技場問題が今更ながら大きく報道されているが、このような問題に至った経緯を理解されていない方があまりに多い。
マリノスとは直接は関係ありませんが、スポーツを愛する人間にとって見過ごすわけにはいかない問題。

1人でもでも多くの人が現状を理解してもらえるよう、しがないブログでありますが五輪の成功というより五輪後スポーツのあり方を変えるためにちょっと足掻いてみます。

というわけで、本題に入っていきますが、
その前に、国立を改修ないし新たに建て直さなければならない理由については、こちらをお読みください。

それでは本題。
なぜ問題が起きたか原因を簡単にいえば
①国立競技場の土地そのものの問題
②ザハ案ならびに選んだ選考
③スポーツだけでなくコンサートも開けるような施設を求めたこと

の3つが主な理由としてあげられます。
一つ一つ説明すると長くなるので、前回のに続き、今回は②を説明していきましょう。

②ザハ案ならびに選んだ選考
陸上スタを建てるには狭すぎるだけでなく、ザハ案がこれまた最悪な代物です。

デザインとかで言っているわけじゃありません。(もちろん奇抜で…)
景観問題も含め、その辺の感性・考え方は人それぞれですので。
そういう感情論だけで論ずるつもりはないです。

問題はお金がかかりすぎることに尽きます。

建築費は、今のところは1800億円
6.3万人収容の埼スタ(サッカー場)で356億円
7.2万人収容の日産(陸スタ)で603億円
と比べ、いくら8万人収容で建て替え&資材の値上がりとはいえ高すぎます。

最初発表した3000億円という数字があまりに高すぎるため、少し内容を変更して安くなりました(もはや当初のデザイン見る影もない)が、実際は再度値上がりすると思われます。

本来は、建築費用1300億円という条件で選んだはずが、大幅に予算オーバーした作品を選んでしまった時点でおかしいんですけどね。
どうしても白紙に戻してくれません。

そもそも、こんなにも高くなるのは屋根のアーチに原因があります。

あそこまで巨大なアーチは橋を造るのと同じと言われ、さらに川や海がないため運搬の難しさも指摘されています。
難工事が予想されるため、ゼネコン各社は予算をかけてもいいならやるけどというスタンスで、建設そのものが始まらないという有様です。(現在建設ラッシュ中で、難工事に費やせる余裕がない模様)
福岡ドームのような半円型ならそこまで難しいくないようですが…

ただし、建築に携わる人ならば一目見て建設そのものが難しいことや予算オーバーすることがわかる設計なんです。
では、なぜ選ぶ際に問題を指摘し他の案を選ぶことができなかったのでしょうか?

素人しかいないのであれば仕方がないかもしれませんが、少なくとも技術的な問題点等を指摘する専門家はいました。
さらに決定する会議には日本屈指の知名度を持つ建築家もいたのです。
気づかないはずがありません。

ただ、専門家判断としては一番権力のある地位にいた建築家が安易なデザインを好まない体質(利用者評判最悪な東急東横線渋谷駅をデザイン)で、前例のない派手な案を推したと思われます。
その結果、素人の他の参加者も「建設できるのなら派手」なザハ案が良いという判断に至ったのではないでしょうか。
少なくとも彼の判断が選考結果に影響したことは間違いありません。

ただ、その建築家は自分の責任になりたくないのか逃げてばかり。
最終決定権はなかったのかもしれませんが、国家プロジェクトに参加している立場であるにも関わらずあまりに無責任すぎます。

もちろん選考に関わった全員が「自分たちがお金を出すわけじゃないから」という考えだから、こういうことが起きことも事実です。

結果時代錯誤甚だしい見栄だけで決定してしまった。
会議室の中の人間だけで決めたから起きてしまった誤った判断。
もしコンペに参加した作品のメリット・デメリット含めた情報を開示し、世間の反応等を見た上で決定するという方法すれば少しは違ったのでは?

さらに、選んだ自分たちの間違いを認めることになるから危機的状況に追い込まれているにも関わらず、ザハ案を白紙に覆そうともしない。(国際信用を気にしているかもしれないが、その前に失った国内信用を取り戻せ)

決定直後から問題点が多方面から指摘されており、早い段階で見直せば納期であるラグビーW杯までに完成できたはずです。
腹が立って仕方がありません

さらに、ザハ案が完全体として完成したとしても、現国立の維持費5億円から8倍の40億円という維持費が毎年のしかかることになります。
甘すぎる見積もりでは問題ないとなっているが、絶対赤字で将来負担になること確実

なぜ高いかの最大の理由は開閉式屋根
特殊な開閉式屋根にしているからメンテナンスにもお金がかかり、芝生を育成する費用も色々とかさみます。
そもそも、開閉式と言いながら、実際は開けっぱなしか閉めっぱなしになっていることが国内では多いです。さらに、ずっと同じ状態だと可動部分が悪くなるとかで…(可動席に関しても同様)

結局五輪には間に合わないのに、五輪後ホントに作るのでしょうか?

この開閉式屋根はグラウンド上部の話のため観客席とは関係なく、スポーツ観戦になんの問題もありません。グラウンド上部にも屋根が必要なのはコンサートやイベントを開く時の騒音対策としてだけです。

開閉式屋根の高い維持費をまかなうために、コンサートを開く。
維持費が高くなっているのは、コンサートを開くための開閉式屋根。

こんなおかしな話はありません。
スポーツ施設なのに、スポーツとは関係のない所でお金を作っています。

結局はコンサートだけでは維持費はまかないきれず、totoの売上金などで赤字補填。
本来、選手の育成や有用なスポーツ施設建設に使うべきお金なのに。
本末転倒

そもそも、ザハ案の天井では遮音性がほとんどなく、騒音対策にはならないそうです。
そして、雪の重み等の耐久性は低く、天井の屋根としては利用不可の素材を使っているため遮音施設と名を変えるという違法まがいの行為まで行っています。

結局、ザハ案とは実用性のないデザイン重視の金食い虫
建てられないのなら白紙に戻すべき。
まだ間に合う。

なぜ変えられないのか?

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